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TMを通して少しだけ見えてきた、システム開発のなにか - 社会人初心者の戯言

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ご無沙汰しております。錦です。

アクセス統計を特に取得していないので、このブログがどのぐらい見られているかがよくわからない今日この頃。 まぁそこに拘りだすと心が折れてしまいそうなので、今日もゆったりと文章を綴っていこうと思います。

TM とは

TM とは THEORY OF MODELS の略で、今回は『事業分析・データ設計のためのモデル作成技術』のことを指します。 大雑把な特徴を並べると以下のような感じです。

私はこの理論について素人もいいところなので、詳しくは書籍をご覧ください。

今回の目的

今回の記事で言及する『システム開発』とは、事業におけるシステム開発とします。

今回の目的は、TM を実践してみて、あるいはそうして実際に事業の構造化という営みに触れてみて感じた、システム開発の目的や目的を達成するために重視すべきことなどを言語化してみることです。

タイトルにも書いてある通り、社会人初心者の戯言なので、「いいや違うよ」とか「浅いよ」という意見はあると思いますが、それはきっと今後気づくことになると思うので、温かい目で見守ってあげてください。(未来の私はこの記事を見て「こんなこと思ってたなぁ」と懐かしんでください。)

システム開発の目的

まず、システム開発の目的となりえるものを箇条書きしてみます。

さて、発想力が貧困で意外と出てこなかったのですが、大体こんな感じでしょうか。 『事業における利益創出』についてはどちらかというと事業の目的のような気もしますが、今回はシステム開発の目的に含みます。 なんなら『事業の効率化』と『新規事業における利益創出』も同時に行うことになる可能性がありますが、今回は主目的がどちらかということでお願いします。

事業における利益創出

事業における利益創出をシステム開発の主目的に据える場合、重視すべきことは大まかに以下になると思います。

つまり、利益を生み出したいなら事業に関係する『モノ』を重視しろ、ということです。

事業の効率化

事業の効率化を目的に据える場合、重視すべきことは以下のようなことでしょうか。

事業を自動化することで、既存の利益創出を継続しつつ、新たな利益の創出にリソースを割けるようにするのが理想でしょうか。 この場合のシステム化に重視されるべきは『イベント』ということだと思います。

顧客の本当に欲しかったものを見つける

今回書いてきたようなことが認識できると、以下のようなことをシステム開発を依頼される際に思考することができるようになる…かもしれません。

新規事業をシステムとともに構築する場合

この場合重視すべきは、先ほど書いた通りリソース、つまりは『モノ』になります。 わかりやすく言うと実際に利益を生み出すのは『モノ』を作って売ることだよね、ということです。

この段階において、イベント(事業の事態)を管理しようとしだした場合、要注意をしなければいけないかもしれません。 もちろん予算が潤沢にある場合は、そのあたりの管理も全てシステム化に含めてもいいかもしれません。 けれど新規事業というのは利益が上がるかもよく分からないものなので、顧客がイベントばかり重視しだしたときには『モノ』について重視するように軌道修正を図らないと、利益とあまり関係ないところに予算をつぎ込むことになりかねません。 そういうのは事業が軌道に乗った後でも十分間に合うと思います。

既存の事業をシステム化する場合

既存の事業をシステム化する場合は、イベント(事業の事態)を重視することになります。

この要求は、「システム化したい!」という要求の裏に大抵隠れているものだと思うので、(先ほどの新規事業の件も含め) 事業のシステム化要求というのは基本的にこれだと思っておいたほうがいいですね…。 そのうえで、今回何を重視するかを深く考える必要があります。 基本的にはイベントを重視しつつ、利益を上げたいという要望が隠れていた場合にはリソースについても考察する。

どちらかというと事業設計の話の気もしますが、大抵のシステム開発は事業設計になると思うので、頭に入れておいて損はないかなと思いました。

結論

再度記載しておきますが、社会人初心者の戯言なので、「いいや違うよ」とか「浅いよ」という意見はあると思いますが、それはきっと今後気づくことになると思うので、温かい目で見守ってあげてください。(未来の私はこの記事を見て「こんなこと思ってたなぁ」と懐かしんでください。)

『システム開発のなにか』とタイトルに書いてますが、要は『顧客が本当に欲しかったもの』を見つめるというか、そういう話かもしれません。 要求がずれているとあとのシステム開発も予測不可能なものになってきたり、あとになって「これじゃない」となってしまうことがありえるので、このあたりの嗅覚を大事にしていきたい今日この頃です。