生産性のない時間 is プライスレス

チャットには状態を、表には結果を、文書は両方が必要な時に書きたい - 或いは私は状態管理が苦手かもという話

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いきなりですが私はチャットが苦手です。付け加えるなら、意味のある情報をチャットにまとめるという行為が苦手です。永遠に「Android わっかんねぇ!」とか情報伝達をする気がないつぶやきをしています。

情報のまとめ方というのは色々な手段が存在しますが、情報共有の視点で、情報を果たしてどのように整理すべきかなというのを再考していたので、思考の整理がてら文章に起こしていこうと思います。個人的なまとめなので、万人に当てはまるとは思っていないということを先にお断りしておきます。

チャットには状態を書きたい

チャットというのは基本的に会話をするためのものです。前後の文章の関連が大事になります。 リアルタイムに議論をすることができるので、思考を吐き出す、つまり状態を書き出すには絶大な効果を発揮しますがチャット自体をドキュメントとしてしまうと、そこにはかなりの検索コストが発生します。それに基本的に短文でのやりとりを前提にしてるので、長文を確認するのはチャットツールの UI の都合上どうしても確認しずらいものになっています。

当たり前の話ではありますが、チャットは情報をまとめるものとしては今一つなので、チャット議論した内容は文書としてまとめなおすことが大事だと思います。 けれど、情報をまとめるというのにはそれなりのコストがかかるので、少し気を抜くと議論した内容をまとめなおすことなく、どれだけ有益な情報だろうが風化してしまうという問題が起こります。なんなら結果の出力すらチャットで全て済ませてしまうようになります。まぁこれは風土やチャットに対する認識の問題もあると思うので、チャットの良い悪いという話ではなく、人間の運用の問題です。

見出しは『チャットには状態を書きたい』となっていますが、正しく言い換えると、『結果を表や文書に出力することをさぼらないようにしよう』だと思います。

余談ですが、思考過程を出力することには、正確にはそこから派生して新たな議論が発生する可能性には一定の価値があると思うので、「実作業に直接関係ない内容を書かない」というチャット運用のルールや暗黙のマナーが存在するとしたら、それはとても悲しいなと思います。まぁそのためにグループという機能が大概のチャットツールには存在しているので、思考を駄々洩れにするチャットグループが存在するのは素晴らしいことだなと思ったりしました。

表には結果を書きたい

この場合の表は『テーブル』の意味合いでの表です。さらにいうなら表計算アプリのことです。Google SpreadSheet とか Microsoft Excel とかです

表計算アプリというのは往々にして色々な使われ方をしますが、私としてはできる限り『結果』を出力するように心がけています。 わかりやすく言うなら『それ以上決して変化することがないデータ』を出力する感じです。

というのも、私の頭はあまり状態管理が得意ではないので、一行ごとに状態判断が入り込むと脳がバグり始めます。

個人的につらい見積の管理(見積テーブル)などの例が以下です。

見積番号見積名見積書リンク状態
1○○××発行済み
2○○××受注済み
2○○××請求済み

つらいです。一行見るたびにその状態を判断しないといけないのはとてもつらいです。 特に人間が処理していたりすると行の認識のミス(変更する行がずれたりなど)が発生しやすそうです。 プログラム的にも、こういう書き方は一括処理にあまり向いていないと思います。 表示をするだけならともかく、例えば管理を表で行っている場合は、状態の部分は編集されることに、変動することになるのでなかなかつらいなと思います。

この表はいっそのことテーブル分割してしまえばいいと思います。状態を結果に変換する感じです。 見積/受注/請求テーブルでしょうか。

見積番号見積名見積書リンク
1○○××
2○○××
3○○××
受注番号見積番号
11
22
33
請求番号受注番号
11
22
33

(視覚的にまとめたいなら、各番号の横に見積の名前を複製しておけばいいと思います。)

これならテーブルごとに何をまとめてるかわかりやすいですし、プログラム的にも一括処理しやすいと思います。 三つの表をちょくっと演算すれば、つらいほうのやつにも変換できるので、そちらのほうがいいという人にも対応しやすいです。 (変換そのものはつらいほうから分割したほうでもできるのですが、プログラム的には分割されてるテーブルのほうが処理しやすいと思います。)

ここまで書いて思いましたが、私の頭の構造が人間より機械によっているのかなと思ったりしました。向き不向きの問題なのかなぁ。

多分、人間フレンドリーを求めると前者、機械フレンドリーを求めると後者になるのだと思います。 そして私は、表は機械フレンドリーであるべきという派閥なので、表に人間フレンドリーに情報をまとめると認識が狂うのかもしれません。

文書は両方が必要な時に書きたい

チャットも表も、どちらも目的のために(状態管理 or 結果管理)作り出されたデータ管理手段だと思っているので、両方を記述したい時にはどちらにも対応できる文書という形に落とし込めばいいのだと思います。 状態を記述している途中に表が挟まったりするとそれはそれで脳のリソースを食う気がするので、まとめかたは気を付けたほうがいいかもしれませんが、チャットと表と文書を使い分けるならそんな感じになるのかなぁと思います。

私は状態管理が苦手かも

少し上記にも書いたのですが、私は状態管理(或いは状態切り替え)が苦手なのだと思います。 次にあれを、その次にあれを、という状態管理を脳にとどめておくと、それに頭を使ってしまって、本来取り組むべき目の前の課題がおろそかになってしまいます。

特に、一度に複数のことを処理しなければならない場合が悲惨で、無理して処理をしようとすると変な動悸に襲われたりします。 少し軽めの精神的なお薬を処方されたりしているのですが、上記のこともその件を誘発した一因だと今になって思います。 周りの人はマルチタスクを割とそつなくこなしている気がするので、社会人まじやべえなぁと思ったりしました。私にはできません。辛い。

まとめ

そんなこんなで、共有しなければならない情報を整理するときには個人的にこうしたいというのを整理してみました。 書いてみれば当たり前なことも多いですが、当たり前を当たり前と認識するのは人として大事なことだと思うのでいいことだと思いましょう。 つまるところ私の得意不得意に帰結するような気もするのですが、経験則によらない情報整理の手段みたいなものが知りたいなぁとまとめていて感じました。 情報を整理するだけでも考えるべきことはたくさんある。その時の雰囲気に流されず考え続けることが大事なのだと思います。

でも年を取るにつれてそれらのリソースが割けなくなって、全てを一つにまとめてしまうよろしくない最適化の方向に走ってしまうのかなぁと。 今から戦々恐々としています。そうはならないよう自戒をこめてこの投稿を納めたいと思います。